SEIKOSEIKO

2022.02.17

【日常生活にピラティスを】 歩くことを深堀りしてみる4

こんにちは

このシリーズ前回から少し時間が経ってしまいましたが

もう少しお付き合い下さい。

以前の投稿はこちらからご覧いただけます。

歩くには寒すぎる毎日ですが、自分自身のことで冬の発見があります。

以前も話したように3年ほど前に

右脚の脛骨を骨折して3か月間歩けない経験をしました。

主人が入院中だったこともあり 骨折をしても自分は入院を断り

絶対に右脚を地面につかない  と宣言して自宅療養。

とは言え その頃はスタジオのビルの上が住まいだったので

ピラティスのお仕事も休まず 座った状態で継続させていただきました。

階段は座った状態から腕の力で上がり下りしたので 腕だけマッチョになりました。

スタジオや家の中ではケンケンで移動していました。

ラッキーなことに 膝のすぐ下の太い部分がポッキリ折れたのにズレもなく

動かさなければ自然につながるであろうということ。

そして無事骨がつくまで地面につかずに生活し続けられたこと。

このことは、看護師のお客様が言うには

筋力があるから片足で3か月耐えられたと言っていただきました。

普通にバランスを崩して脚をついてしまったり 転倒してしまって

余計に怪我を悪化させる人が多いから入院してもらうのだそうです。

不幸中の幸いと筋肉貯金があってよかった!です。

 

骨がつながってから 靭帯に損傷がないかがわかるということでしたが

結果 靭帯は無事だったようです。

ただ 筋力が極端に落ちたことで 何年も経った今でも冬になると

足の指にしもやけができます。

右の脚だけ しもやけになる。

去年は第三趾の指の内側

今年は第二趾の指の先端です。

筋肉が少ないことで血流が悪いのでしょうか。

来年はしもやけにならない身体を目指そうと思います!!

そして今年の冬、初めて経験したのが

骨折した辺りがシクシクと痛むことがあること。

膝の周りの筋肉にこわばりが出ること。

これはストレッチや運動でよく動かした方が楽になります。

動きは自由にできるようになったし、筋力も少しずつついてきたけれど

古傷は たまにうずくようです。

 

 

歩くスピードは若さのバロメーター

10年前スタジオを作る時に

地元の人口を考えた時に高齢者がとても多い町だったので

もしかしたら年齢層が高いのかもしれない と思いました。

それまでピラティスやトレーニング エアロビクスなどのお仕事でも

60歳以上の方かお客様になってくださる率が非常に高かったのですが

「働かせていただいている時とは責任の所在が違う」

それまでもトレーナーの保険には加入していましたが

バックにスポーツクラブやピラティススタジオがあるのと

自分がそのオーナーとでは責任が違うと考え

「介護予防運動指導員」の資格を取りました。

 

その勉強の中で、なるほどと思ったのが

高齢者の体力を計測する種目に「歩行スピード」の計測がありました。

しかも高齢の方に「スピードを計りますよ。」というと

頑張りすぎてしまうから悟られないように計るんです。

高齢の方あるあるなんですが、根性はある 頑張り屋さん

「歩く速さを計ります」

言うと 普段どおりの歩行が計れなくなっちゃうみたいです。

 

認知症が進んでいる方や筋力がない人は やはり歩くのが遅いそうです。

若い人もそうですが、歩くのが遅い人 筋力を鍛えましょう。

筋肉は車のエンジンのようなものです。

大きなエンジンを搭載すればスピードが出るということです。

関西人は歩くのが早いといわれますが、これは筋力があるということなのか?

せっかちだから歩くのが早いという説みたいですね。

関西人にもおっとりした人はたくさんいますけど、、、。

全くの余談です。

フォームとか全身のバランスもとれていてサッサと歩けるのが理想ですね。

慌てて歩くとフォームは崩れがち。

普通にリラックスして歩いても スピードが出るには、筋肉が必要なんです。

ご自分が体調の悪いときに病院まで歩くことを想像してみてください。

サッサと歩くなんて無理だと思いませんか?

私が骨折して3か月後に「もう普通に歩いていいですよ」と言われたとき

喜び勇んで 駅のショッピングモールまで歩いてみました。

歩けることの喜びでウキウキしていましたが

何度も平らなはずの地面につまづきそうになり 怖い思いをしました。

歩くという行為は 本当に誰にでもできそうなことですが

機能的にさっそうと歩けている人はどのくらいいるのでしょう。

歩くという行為は簡単だけど奥が深い。

かっこよく歩ける身体を手に入れたい。

こんな寒い日は歩いてみると滑らかにサッと脚が出ないことがあります。

そんな時はスタジオの空き時間に少しピラティスをしたり トレーニングをします。

それだけでも歩行時の身体の状態が全然違います。

 

「歩けることはとてもありがたいこと」

自分が骨折したとき、主人の片脚がなくなったとき 実感しました。

健康寿命と人の寿命には約10年の差があるそうで

多くの人が約10年は病気やけがで不自由しながら生きることになる

という辛いデータがあります。

そうなってから体を鍛えるよりも もう少し若い時から備えた方が

自分が年齢を重ねた時のダメージが少なくて済みます。

体力がないならつけましょう。

筋力がないならつけましょう。

 

体力や筋力は自分でつけていくことができるものです。

主人は義足で今歩くことができていますが

年老いて筋力がなくなったり 膝いたを起こしたりすれば

歩くことはできなくなります。

1本しかない脚にかかる負荷は両脚のある人より大きいですし

義足をはめているところの負担も 身体への負担も健常者よりあります。

家族である私も老いていくのですが、主人のサポートができるように

鍛えておかなくては!という気持ちはいつもあります。

 

永遠に今の筋力と体力を維持することはないわけですが

筋肉貯金があれば老いのスピードを遅らせることは可能です。

人は老いて行くものですが  今日が1番若い日です。

自分の身体の責任は自分が負うことになります。

歩くことができる生活は とてもありがたいことなんです。