SEIKOSEIKO

2025.02.12

【お役立ち】「ピラティスはリハビリ」以前の話

ピラティススタジオ Pilates Plus エノモトセイコです。
毎日寒いのに、花粉も飛んでるということで
寒くて鼻が出るのか 花粉のせいなのか よくわからない状態です。


よく人から「ピラティスってリハビリなんですよね」と言われます。
私が取った資格のイメージは およそリハビリなんてエクササイズではなくて
「元気いっぱい動くエクササイズ」のイメージ。
むしろ養成では「健常な人に運動処方をするためのエクササイズ」と習いました。

もちろん、リハビリとして用いられるピラティスもあります。
その代表的なピラティスの団体の認定も一応取りました。
ただ、そこで認定を取ればリハビリができるという資格でなはいです。
日本では、そこの認定保有者に医療従事者が多いというのが
身体の痛みや疾患にアプローチするピラティスがあると思われている
理由なのではないかと推測します。

更に海外では実際に病院で運動療法としてピラティスが導入されているところも多く
理学療法士がピラティスという手法で身体をケアすることが普通にあります。
そもそも、日本と海外では理学療法士の権限には大きな違いがあって
海外の理学療法士の方が自分の思う運動療法を処方できる世の中のようです。
それは、スキルに違いがあるというのではなく 世の中の仕組みのせいなので
日本の理学療法士が劣っているのではないことはご理解ください。

では、ピラティスはリハビリなのか?という問いに対する答えのひとつに
「ピラティス氏と第一次世界大戦」というキーワードがあって
第一次世界大戦以前のピラティスはどんなものだったのかを書いてみました。


ジョセフジョセフ・ピラティス(Joseph Pilates)氏が第一次世界大戦以前に行っていた自身の鍛錬は、後にピラティスメソッドの基礎となる重要な時期です。彼の幼少期から青年期にかけての経験が、独自のトレーニング理論の形成に大きく影響を与えました。


1. 幼少期と健康への意識

  • 病弱な幼少期: ジョセフ・ピラティス氏は、幼少期に喘息、くる病、リウマチ熱などの健康問題に苦しみました。しかし、病気を克服するために健康的な生活と身体鍛錬に強い関心を持つようになりました。

2. 多彩な身体活動への挑戦

青年期のジョセフは、自身の健康を向上させるため、さまざまな身体活動に積極的に取り組みました。

  • 体操: 筋力と柔軟性を鍛えるため、体操を熱心に行いました。体操はピラティスメソッドの動きの正確性やバランス感覚に大きな影響を与えたと考えられます。
  • 格闘技(ボクシングやレスリング): 体力を高めるだけでなく、強さと動きの効率性を重視する考え方を学びました。
  • ヨガ: ヨガの動きや呼吸法も彼にインスピレーションを与え、後のピラティスにおける「呼吸」と「集中」の要素として反映されています。
  • 自然な動きへの関心: 野外での身体活動にも興味を持ち、動物の動きなど自然な動作からエクササイズのインスピレーションを得たと言われています。

3. 身体と精神の統合への関心

ピラティス氏は、単なる筋力トレーニングだけでなく、身体と精神のつながりを重視していました。この考え方は後の「コントロロジー(Contrology)」という彼の理論の基礎となりました。
ピラティス氏は 自分が作った運動にはじめは「コントロロジー」という名前を付けました。
自身の名前がエクササイズになったのは、もっと後で自分が名付けたわけではなかっと聞いています。


4. 解剖学への興味

解剖学や身体の構造にも深い興味を持ち、自分のトレーニング方法に科学的な根拠を組み込みました。動きの効率性を高めるため、身体の正しい動作パターンに注目しました。
このことについては、どのくらい身体のことを理解してエクササイズを作ったのかは わからないのですが 医者でもなければ大学の教授でもないわけで 裏付けとなるものがない中で
ピラティスというエクササイズは 大変効果的なエクササイズだと世に広まる一方で
時にあらぬ言いがかりをつけられることもあったようです。
ピラティス氏は「ただのとんでもなくストイックな運動好きな人」という印象です。


5. 第一次世界大戦以前の鍛錬の意義

第一次世界大戦前にジョセフが独自の鍛錬法を追求したことは、ピラティスが「単なるエクササイズ」ではなく、体と心を統合する全体的なトレーニング法となる基礎を築いた重要な時期です。


第一次世界大戦後への影響

戦時中に捕虜収容所で負傷兵のリハビリを指導する際、彼は自身の鍛錬から得た知識を生かしてリハビリエクササイズを開発しました。これが後にピラティスのエクササイズメソッドへと進化したのです。


まとめ

ジョセフ・ピラティス氏の第一次世界大戦以前の鍛錬は、彼の健康改善のための探究心から始まり、多彩な身体活動や精神と身体の統合への関心がピラティスメソッドの基盤を築くきっかけとなりました。その独創的なトレーニングは、現在も多くの人々に健康的なライフスタイルを提供しています。