SEIKOSEIKO

2020.07.07

ポッコリお腹のお話

こんにちは

7月になりました。

テレビのニュースもコロナ以外の話題も増えてきましたが

皆様の生活はどうですか?

首都圏ではまた感染者が増えつつあるし

依然と全く同じ生活 同じ気持ちの人は少ないと思います。

スタジオでもマスクで運動してもらうこと

今でも結構暑くて息苦しいですから

真夏になったらどうしようと思ってしまいます。

 

コロナのせい?ある方の変化

今回は私の知り合いの方のある変化に気づいてしまったお話です。

その方とはコロナのもっと前に会って その時は別に何とも思わなかったのですが

半年ほどして先日久しぶりにお会いしたら

なんだか姿勢が前と違うのです。

その方は職人さん(?)座ってものつくりをするのが仕事。

40代後半の女性です。

自粛生活の間もせっせと作品作りをしていることは知っていました。

その方がどうなっていたかというと

腰のあたりで体重を支えて 下腹がポッコリ

これは「スウェイバック」と言われる姿勢です。

全体に細身の身体、以前はスラリとそびえたつ様に立っていらした印象だったので

何があったのかな~と考えました。

もともと私たちの日常以上に座ってコツコツものを作っているのでしょうけれど

その他の日常が変わったのかもしれません。

買い物の回数を減らしたり、人と会うことも控えていたコロナ自粛。

お話をしたときは「私は何も変わらず生活してた。」とおっしゃっていましたが

きっと今まで以上に大好きなもの作りに精を出していたのだと思います。

座る姿勢というのは人間の生理的な背骨の配置から逸脱して身体に負担がかかる

要素がたくさんある姿勢です。

椅子の形状や机との相性も もちろん関係が深く

スタジオに来られているお客様の中には

職場の椅子が変わってから身体の調子が悪いと訴える方がおられます。

椅子に座る姿勢で「運動をする」とか姿勢を正す必要があれば骨盤を立て

お腹を持ち上げて座ると思うのですが

リラックスしてテレビやスマホをみる

集中して仕事をしている時に自分の姿勢のことは

あまり考えていないのではないでしょうか。

お腹を持ち上げる筋力が衰えてくると内蔵を支える筋力が低下してしまいます。

痩せていてもお腹だけポッコリしている

お腹を伸ばすのが苦手

お腹をへこます感覚がよくわからない

これらは内臓を支える筋肉の働きが弱くなっている状態かもしれません。

 

 

どんなリスクがあるのか?

身体の中心にあるお腹

「お腹が抜けてて上手くいくことなんかないですよ」と私はよく言うのですけど

一流アスリートの姿勢を想像していただければわかると思いますが

お腹の部分はすっと伸びています。

それは効率よく力を発揮できる姿勢であることでもあります。

一般の方もちょっとした拍子にギックリ腰になるリスクがあったり

重たいものを持つ時にお腹に力が入らないといくら腕力があっても

効率よく動けないために腕や脚に負担がかかってしまいます。

しかも、尿漏れのリスクもあると言ったら 焦ってしまいますよね。

 

お腹をすっきり伸ばすには?

よくある「腹筋運動」寝ているところから上半身を起こす運動ですが

これはお腹の筋肉の長さを縮める動きでもあります。

ターゲットは下腹。

しかも長く伸びて凹ませる運動の方がより効果的です。

上半身を起こす腹筋も下腹を長く凹ませてやることができるならいいと思います。

 

 

ピラティスの特徴は筋肉は長く伸びながら筋力を発揮させる運動であること。

 

 

よくある筋トレのほとんどは筋肉を縮めて使うものが多いので

筋肉ムキムキになるには効果てきめんなのです。

一方 ピラティスは長く伸びながら力を出すので

ムキムキというよりはしなやかでパワフルな筋肉のイメージです。

力こぶの筋肉でいうと

ダンベルを持って肘を曲げていくのが筋トレとすると

ピラティスは曲げている肘を伸ばしていく時に更に 遠くに遠くに

伸ばしていくそんな感じです。

 

どうすればお腹が伸びるか?

 

 

人間の筋肉は2時間あれば形状記憶でその姿勢を脳がインプットしてしまうのです。

2時間ってパソコンしてるとあっという間ですよね。

でも、途中でちょっとお茶を入れに行ったり トイレに立つなどして

長く同じ姿勢にならないようにしましょう。

あとは、私もこれを書いてて文章を考えるときに無意識にやってて

「そうか!これだ!」とひらめきました。

頭の後ろに両手を組んで後ろにのけ反る。

頭と腕で押し合うようにしながら

おへその位置を高くするイメージで伸びをしてみましょう。

この時、お腹に意識を持って腰に負担がかからないように

気を付けてやってください。

そして、怖い上司がいない 見てない時にやるのがポイントです!

いえ、なんなら会社の人たちも巻き込んで 「1時間に1回のびのびタイム」を導入

できる職場にしてしまうことができたら 理想的ですよね。

まだ在宅でお仕事されている方も 椅子を工夫したり 適度な休憩をはさんで

身体に負担をかけない仕事をしてくださいね。