こんにちは Pilates Plusのエノモトセイコです。
先日、お友達とランチに行ったときに聞かれました。
友:「お腹いっぱいになったらお腹出ませんか?」
その人は全然太っていません。
そして その日のランチは正直ものすごくいっぱい食べました!
私は、たまのお友達との楽しいご飯。どんだけ食べても まだ食べられる(笑)
いっぱいしゃべって、食べて、お茶も飲んで。
お腹が張る感じも 出てる感じもそんなにありませんでした。
たぶん、腹8分目くらいだったのかもしれません。
そのお友達は ご飯を食べるとお腹が出るのが気になるらしい。
じゃあ、同じくらいの量を食べて お腹が出る人とそうでない人は
何が違うのか?ということを考えてみました。
太ってるんじゃなくてお腹が出るってやつ
まずは、お腹の出る場所。
それは胃のあたり?
おへそより下?
全体がパンパンの人もいるかも!
まず、胃袋に食べ物が入ってくると 胃は大きくなります。
いっぱい食べれば胃が大きくなるのは みんな同じ。
その胃をお腹の中に収めているのが インナーマッスルです。
出た!インナーマッスル。
どんな筋肉よ?というと名前は「腹横筋」と言います。
こんな風にお腹の骨のないところに帯状に胴体をくるっと巻くように
付いている筋肉で、ラップのような薄い筋肉です。
くるっと巻くというと、背中の方までついているわけです。
これが内臓を理想的な場所に収めておく役目をしています。
腹横筋の役目は他にも 息を吐きお腹をへこませる筋肉で
「呼吸筋」と言われたりもします。
だから、ピラティスやヨガなど呼吸に意識をするエクササイズで
インナーマッスルを使うって言われるんですね。
胃が膨れるのは食べ過ぎでないのであれば、この腹横筋で内臓を
しまっておく働きが充分でないということかもしれません。
内臓が支えられないとどうなるか
では、「下っ腹が大きい」 問題です。
下っ腹の中身はなんでしょう。
女性はホルモンの関係で この部分に脂肪を溜め込みやすいと言われていますが
それが「脂肪」なら、運動の仕方で脂肪を撃退させましょう。
下っ腹に効くエクササイズについては、又の機会に!
余分な脂肪じゃなさそうなら 何があるでしょう?
もうひとつ、「内臓下垂」という状態。
これは、比較的痩せの人に多い状態で、
身体全体の筋肉が少ないタイプの人によく見られます。
もちろんインナーマッスルもしっかり働かないので
重力によって内臓が下に溜まっていってしまう。
内臓のホールド力の問題です。
運動をして必要な筋肉をつけることで
内臓が理想の位置に上がってくれると
結果、内臓が丈夫になるので、痩せた人に多い消化不良などの
トラブルも減るかもしれません。
内臓はあるべき位置にないと、その力を発揮できないと思いませんか?
痩せている人でもっと筋肉が欲しい とか 太りたい と思っている人は結構います。
世の中、痩せたい人ばかりではないのです。
「いっぱい食べたらすぐ太れるでしょ。」と思うかもしれませんが
やせ型の人が無理にたくさん食べるとお腹を壊します。
なぜ?って内臓が弱いから。
じゃあ、内臓を丈夫にしなくては太れないわけです。
内臓を丈夫にする助けとして、「内臓の位置を改善する」という考え方。
適正な量を食べられることもそうですが
食べた栄養を効率よく吸収することができるのも内臓のパフォーマンス
ではないでしょうか。
現に、高齢者は内臓も老化していくので栄養の吸収が
若い人より劣っていると言われています。
食べる量も減っている上に栄養の吸収が悪い。
そうなると、高齢者の場合なんでもたくさん食べられる人が
生き残っていけるわけなんですよ。
なので、後期高齢者になると痩せの人より、少しふっくらしている人の方が
長生きできる確率が上がるのです。
もちろん太っていることでリスクがないわけではありませんよ。
でも、後期高齢者と言えば75歳以上です。
そこまで生き延びられた人は 生活習慣病を回避し生き残った人なので
その先は、たくさん食べてよく動くのが健康の秘訣なのです。
そうなると、痩せの人は少しでも若いうちに内臓を丈夫にして
ちゃんと栄養を吸収できる身体にして 老いるまでに少しでも
筋肉貯金をしておくのが この異常なほどの高齢化社会で
楽しく生きていく方法と言えます。
自分がいくつまで生きるのかわからないけれど
生きている限り自力で自分のことができる
歩くことができるって理想です。
だから、運動って大事って思っています。
それと同じくらい 食べるってことも大切。