SEIKOSEIKO

2024.07.24

ピラティスという言葉の認知


こんにちは ピラティススタジオ Pilates plusのエノモトセイコです。

皆さんは身体を動かすのは好きですか?

私が12年前にスタジオを始めた時に「ピラティススタジオをしています」とあいさつをすると

「私、運動嫌い」「寝転んでて痩せたいわ。」

ピラティスを知ってもらいたい私に、ピラティスを知らない ピラティスなんて興味ない

と言った感じで答えられることが大半でした。

なんかわかりにくい ややこしい運動をすすめようとしてると思われてしまったのかもしれません。

一応 種火のような小さな情熱の炎を燃やしてスタジオを始めたのですが

こんな答えを日々聞いていると、凹むを通り越して

本当に日本中の人の大半が運動嫌いなのかな?って思うようになっていきました。

それまでスポーツジムやピラティススタジオでお仕事をしていた私は

世の中の人はこんなにも運動に消極的なのか、、、。

自分がものすごい狭い世界で生きていたことは理解していましたが

運動ってめんどくさいのが普通なのか!

と、今思えば真に受けてしまったというか なんというか(笑)

で、私のお客様は残り97%だ!!!

私は運動が苦手と思っている人が私にもできた!って思ってもらえるスタジオにしようと

そんな風に発想を変えて、種火の炎はなんとか消えずにやって来れました。

私のところに来る人は 

「運動しなきゃ。でも自信ない。」

「痛いところがある でもその原因は

きっと自分の身体の使い方にあるんだろうな~。だから我流で運動するのは怖いのよ。」

「人と比べられずに自分の身体としっかり向き合いたい」

そんな人に支持をしてもらってコツコツやってきました。



おかげさまで「ピラティス」という名前が12年前と比べ驚くほど認知されるようになり

そうすると 人の反応って随分変わるものなのですね。



先日、地域のとある集まりに参加して、交流会になり

「ピラティススタジオをしています」というと

「ピラティスってヨガとどう違うんですか?」とか

「私、ピラティス気になってたんです。」


「ピラティスって~」

「ピラティスって~」

と、12年前と返ってくる言葉が違うのです。



これも昔話ですが、スタジオを始めた頃に交流会に参加してなんとか

ピラティスというものをみんなに知ってもらいたいと思ったものの

誰もピラティスを知らないし 興味もないし 話に食いついてくる人なんていなくて

非常に苦痛な時間を過ごし。

後日、「スタジオに行っていいですか」と言って訪ねてくる人は、自分の営業のおすすめ、、、。

すっかり交流会恐怖症になってしまって 

「私は あの場でピラティスを魅力的に伝えられない」

「名刺を手裏剣のように配る技もない」

と思って、ほとんど外交活動をしなくなりました。

そのため、その頃に作った名刺は全然減ることもなく、つい最近まで使っていて

この度、やっと新しい名刺を作りました。



なかなかイカツイ名刺です。


そんな消極的な運営をしていながらも わざわざピラティススタジオを探して来てくださる方がいて

少しづつお客様が増え

ありがたいことにうちのスタジオは長く続けてくださる方が多く

ピラティスが自分にとって必要なものになっている人たちと過ごせる環境で暮らせています。



そして久しぶりの交流会でのピラティスの認知度の違いに驚き

世の中の人は運動したくない人 寝転んでて痩せたい人まみれで

「私の話なんて聞きたくない」という空気を部屋全体に放っていた人たちは

どこに行ってしまったのか?と、内心キョトン状態でした。

いなくなったのではないと思うのです。

でも、ピラティスをやっているアイドルがキレのあるダンスをしているとか

俳優さんが年齢を重ねても いつも元気で活躍しているとか

オリンピックの選手がピラティスをしていると聞くと

「ピラティスってきっといい運動なんだろうな。」

「近所の人もしてるって言ってたから自分にだってできる運動なのかな」

と人々の気持ちが変化してきたのだと思います。



聞いたこともない謎の運動だったのが、たくさんの人に親しまれる運動になって

2024年に「ピラティスのスタジオをしています。」というと

たくさんの人が私の話を聞いてくれるようになりました。



だからと言って、12年前のまま世の中の人にピラティスがメジャーにならなかったとしても

私はピラティススタジオを辞めなかったと思います。

それはなぜかというと、うちに来られるお客様がちゃんといて

その人たちはピラティスの効果を知っていて

ピラティスを続ける意思がある人たちだから。



私がどんなに根性があったとしても、お客様が来てくれなければ

続けることはできなかったスタジオです。

たまに12年も続けてこられて凄いですね。と言われたりしますけど

私がすごいのではなくて、12年来てくれている人が凄いと思っています。

はい、12年来てくれている人結構いるんです。