SEIKOSEIKO

2024.09.05

腰痛で仕事ができなくなる?

こんにちは。

ピラティススタジオ Pilates Plus エノモトセイコです。

子どものころから腰痛です

私は小学校の高学年から腰痛がありました。

これを言うと、大抵の人は「えー、子どもなのに腰痛ってあるの?」と

言われるのですが、結構深刻に痛かったです。

5年生というと11歳の頃に左の足の親指が付け根のあたりからしびれたようになって

触ると痛いような ビリっとして何とも不快なのです。

それでも 泳ぐのも走るのも人より早くて 運動は大得意でした。

時々、腰が痛くてだるくて、腰をトントン叩いてみたりしてはいましたが

パワー系の運動をするのに不自由はなく たまに不安になったりはしていましたが

子どもなのでほったらかしにしていました。


前回、私の小学生の頃の話を書きました。

運動に出会い、身体が丈夫になり 運動が大好きになったこと。

でも、その頃から腰痛が出始めていたこと。

私のように子どもの頃から腰痛の人は珍しいのかもしれませんが

日本では、慢性腰痛に悩む人は非常に多く、全体で約3,000万人が腰痛を経験しています。

そのうち、長期間にわたる慢性腰痛に苦しむ人も少なくありません。

実際、腰痛経験者の約半数が慢性腰痛を抱え続けると言われています​

腰痛の約90%は自然に治癒することも多いですが、

残りの10%は慢性的な腰痛に移行することがあります。

このような慢性腰痛は、仕事や生活の質にも大きな影響があります。

事実、私も30年以上腰痛を感じながら生活をしていて

運動により改善したり、運動をやりすぎて腰を痛めたりを繰り返しました。

腰痛の歴史だけでも なかなかのボリュームの話になるので

機会があるごとに書いていこうかと思いますが

ここ10年は全く腰痛とは無縁の生活をしています。



ピラティスを始めたのは20年近く前ですが、その当時はフィットネスインストラクター

パーソナルトレーナー、ピラティスインストラクターと結構バラエティに富んだ仕事をしていて

自分のスタジオもなかったので、遠くのフィットネスクラブやピラティススタジオに

出向いて行って仕事をしていました。

仕事の大半は肉体労働。

いつも移動の電車では乗った瞬間に意識がなくなるくらい毎日疲れていました。



骨盤が動いた!




身体にいいと言われる運動をお仕事にしていながら

ある日 私自身の腰痛は、致命的な状態になりました。

場所はピラティススタジオです。

レッスンをしている時に「勝手に骨盤が動き出した」感覚です。

私はホームローラーと言われるポールに座って 

参加者の動作を見ながら動きの指示をしていました。




本当は勝手に骨盤が動いたのではなく、「筋肉が収縮して骨盤が動いた」

が正解だと思うのですが、イメージはゴミ収集車に脚が吸い込まれていくような感覚で

レッスン中なのにどうしたらいいのかわからず 痛みで脂汗が噴き出すのがわかりました。

結局私は、お客様に自分の異変を悟られないようにレッスンを続行。

次のエクササイズの動作をしてみせました。

心の中で(何とか動けている お客様にはバレてない)と信じてレッスンを最後まで

やり遂げました。

その日は大阪で夜最後のレッスンを終えてから ホテルに泊まって次の日から

ピラティスのリフォーマーの養成のレベル2に参加の予定でした。

ホテルに入っても、痛みは変わらずでビジネスホテルの部屋のほとんどがベッドで

あとは自分ひとりが椅子に座るスペースがやっとあるくらい。

椅子に座ってお尻のストレッチをしてみますが、股関節が思うように動かず

痛みであまり眠ることもできずに 養成の会場に行ったことを覚えています。

会場に行って気づいたのですが、私の骨盤は左右の位置がずれてしまっていて

仰向けに寝てもバランスが取れず左へ倒れていってしまいます。

養成では先生に「無理に動かなくてもいいですよ。」と言ってもらいましたが

みんなと同じように動いて2日間の養成を終えました。

ただ、その時に腰の痛みでどのように動くのが正解なのかわからなかった

エクササイズがいくつかあって、それはその先何年もわからない状態で

その後数年にわたり 先生に動きを直されました。


身体にはこんな異変が起こりました


本当は安静にして、ちゃんと治療をすれば治るのも早かったのかもしれません。

でも、私は養成から帰っても 仕事は休まず毎日レッスンをしました。

腰を痛めてから身体のいろんなところに異変が起こります。

まずは慢性的な下痢です。

腰を痛めたことで内臓を支える筋力が使えなくなってしまったようで

内臓の重さが辛いのです。

内臓も筋肉で支えられていないことで、消化不良を起こします。

内臓を支える筋力がなくなると、ドンドンお腹のあたりのフォルムが変わってきました。

お腹が出て ずっとお腹を壊しているのに体重が2キロくらいあっという間に増えました。

内臓を支える筋肉の役目の偉大さに感心するとともに

フィットネスの仕事のきつさを身に染みて感じることになります。

お客様から体系が変わったことは言われませんでしたが、自分としてはお腹のラインが

明らかに締まりがなくなって それも気になりました。

そして、レッスンの合間や移動の前に 股関節を無理やり押し開かないと

股関節が固まって動けなくなりました。

身体のあちこちが痛い、仰向けには相変わらずなれない 体系は崩れる。

この状態が1年経ってもスッキリはしませんでした。

お腹を壊している状態は2か月ほどで改善したのですが、その他は変わりなく

しかもその悩みを誰にも相談できず、仕事も休めずにおりました。


仕事にも影響が出始めました




ただ、その頃から新レッスンの研修を受けてレッスンを受け持つことができるかどうかの

テストに合格できなくなってきたのです。

しなやかな動きをを求められるレッスンは特に自分でも腰の痛みで

(たぶんしなやかじゃないな~)と自覚もありました。

自分の中では、そろそろ無理なのかも、、、。

と思いながらも、フィットネスの仕事を辞めてしまう勇気もなく

かと言って、フィットネスで動けなくなったからピラティスをするというのも

違うと思っていました。

むしろ、ピラティスの動作もしなやかさとパワフルさと

柔軟性と機能と 今の自分が失ってしまったものを必要としたエクササイズだと思うと

とても逃げ道がピラティスなんて 選択はないわけです。

少しずつ追い詰められた気持ちになっていったのですが

幸いなことに、私の仕事は合否のある仕事だけではなかったので

需要のある仕事をこなしつつ なんとか日々をやり過ごしていました。


そんな時に自分の覚悟が決まる出来事が起きるのです。